第2章_8 在宅ワーカー登録会社の上手な利用法

最近では「在宅ワーク」という言葉も頻繁に見かけるようになり、「在宅ワーク」への支援をしてくれる登録会社も増えてきました。「在宅ワーク」に関する情報を得るには、インターネットで調べるのもひとつの方法です。

  • 登録会社へ登録する

ホームページ上で登録会社に登録する場合、登録会社で用意したフォーマットに必要事項を記入してメール送信することがよくあります。普通、メールは一度送信操作をすると取り消すことができないので、間違いのないよう慎重に記入しましょう。
聞くところによると、ハイフン(‐)と長音(―)の区別がついていないだけで、失格にする担当者もいるとか……。メールは自分がきちんと書いたつもりでも、環境やソフトの違いで文字化けしたり、改行がつかなかったりと、いろいろなことが起こります。なるべく1行あたりの文字数は少なくしましょう。それから、いきなり氏名から書くのではなく、ひと言、「下記の件、よろしくお願いいたします」などと書き添えるほうがよい印象になると思います。
わりと詳しい内容を書かなくてはいけない場合、途中を省略したりする人もいますが、それはいけません。きっちり全部回答しましょう。どうしてもわからないときは「不明です」とか、「わかりません」などと書き添えましょう。
自分のアピールですが、書く場所が特に設けられていなかったとしても、最後に「主にエクセルでの計算処理に長い間携わっておりました。一生懸命やらせていただきますのでよろしくお願いいたします」などと短く書き添えると、印象がよくなります。ただし、「他のことを記入してはいけない」などの記載があるときは、控えましょう。
あとは、一般的な社会常識に従って、なるべく多くの登録にチャレンジしてみましょう。

第2章_7 名刺は必要?その2

【図 名刺作成例】

電子メールによる履歴書の作成例

株式会社○○○○

担当者様へ

初めてメールを差し上げます。
在宅でDTP業務をしております、山田花子と申します。
御社のホームページを拝見し、在宅ワーカーを募集されていることを知りました。
ぜひ、応募したいと思います。履歴書をお送りしますので、よろしくご査収くださいませ。

―――――――― 履歴書 ―――――――

  • 職歴
    1993年4月~ デザイン事務所、株式会社○○○○に入社。
    月刊音楽誌「×××」のレイアウトをレギュラーで担当。
    他に、商品広告、ポスターなどのレイアウトを担当。
    1999年4月~ 在宅ワーカーとしてDTP業務開始、現在に至る。

※これまでに手がけた作品のデータがございます。
ぜひ、一度ご高覧を賜りたく思います。
ご希望の場合は、ご連絡くださればすぐにお送りします。

  • 資格
    1991年 英検1級取得
    1998年 DTPエキスパート認証試験合格
  • ハードウエア環境
    パソコン:自分の環境を書きます。所有ソフトやバージョンも記載します。
    スキャナー:自分の環境を書きます。
    モノクロプリンタ:自分の環境を書きます。
    カラープリンタ:エプソン 自分の環境を書きます。
    ウィルス対策などにも触れましょう。
  • 仕事内容および主な使用ソフト
    自分の環境を書きます。
    平均して、1日に5時間程度の作業時間を確保できます。
  • 納品形態
    自分の環境を書きます。
    圧縮/解凍ソフトは「zip」を使用

平日の午前10時~12時、および午後4時以降は家におりますので、電話でご連絡をいただいても結構です。
よろしくお願いいたします。

*********************
山田花子
yamada@xxxx.xxx.ne.jp
Tel.03-XXXX-XXXX
Fax.03-XXXX-XXXX
*********************

第2章_6 名刺は必要?その1

営業を積極的にやろうとする在宅ワーカーにとって名刺は必需品です。
柄やデザインは本人の好みとしても、考えるのは肩書きやその他の事項です。個人である場合、肩書はありませんが、名刺を渡したときになにをやっているのかわからないのもあまりよくありません。
かといって「在宅ワーク」と書いてもまだまだ認識していない人も多いでしょうから、名刺の適当な位置に「パソコンデータ入力」と書いたり裏に実績を入れてもいいでしょう。
また、もうひとつ気になることは、住所が自宅である在宅ワーカーの場合、特に女性は、やたらに自宅の住所や電話、あるいは携帯電話が記入してある名刺を知らない人に渡さないほうがいいかもしれません。メールアドレスのみにするとか、電話番号を借りるとか、自分の身は自分で守る注意が必要です。

続く

第2章_5 仕事に役立つ履歴書を作ろうその5

■履歴書を送る前にチェックすること

(1)誤字・脱字
読み返してミスがないか確認します。誤字・脱字があるような履歴書では、それだけで不採用になることがあります。
(2)ボリュームがありすぎてもダメ
書きたいことがありすぎて、つい文字の多い履歴書になっていませんか。必要なことは書かなければいけませんが、くどい表現にならないようにしましょう。

第2章_4 仕事に役立つ履歴書を作ろうその4

■主な使用ソフト、自分の得意分野を明確に
あなたの技能や得意分野を直接表わすのが、具体的な使用ソフト名。ただし、この項目に限っては、あまりずらずらと列記せず「主な」「得意な」と前置きして簡潔にまとめたほうがいいでしょう。
また「クォーク・エクスプレス、フォトショップを使用した編集制作」など、希望する職種・仕事内容を含めたワンフレーズにするとよりわかりやすくなります。

■実力をわかってもらうために、作品を提出する
DTP、翻訳などの専門分野での職歴がある人、すでに在宅ワーカーの仕事経験がある人ならば、申し出る価値は充分にあります。相手も、あなたの実力がどのくらいなのかがわかります。
けれど、あくまで「一度ご高覧いただきたいのですが」と希望しておくことにとどめ、返事がきたら、提出の方法(ファイル添付かUSB送付かなど)を確認したうえで送りましょう。あまりに分量が多い履歴書は、逆効果の場合もあります。

■電話で確実に連絡がとれる時間帯を明らかにしておく
最後に「平日の午前10時から正午までと、午後4時以降は家におりますので、電話でご連絡をいただいても結構です」のひと言を。「在宅ワーク」では通信が主体ですが、連絡の手段を限定せず、時と場合に応じてもっとも適切な方法を選ぶフレキシビリティを持つことが大切です。

■文章の微妙なトーンで、あなたの人物が判断される
電子メールの履歴書は、紙の履歴書とは異なり、記入欄を埋めるのではなく、手紙のように一連の文としてまとめるもの。無味乾燥ではない代わりに、その言い回しが即あなたの人物を示すことにもなります。在宅ワーカーも社会人。常識ある表現で、効率よくまとめて、仕事をゲットする突破口にしましょう。

■履歴書をいつ送るのか、時間帯への配慮も必要
さて以上で完成、いよいよ送信ですが、なるべく平日の日中にしましょう。商用のメールは、急用の場合は別にして、深夜や早朝、休日には見ないものです。送り先の「仕事の時間帯」への配慮に欠けると、優れた自己PRも色あせてしまうことを忘れずに。

続く

第2章_3 仕事に役立つ履歴書を作ろうその3

 

■メールだからこそ、わきまえなきゃいけないルールがある
ある登録会社の主宰者は「仕事をしたいんですがなにかありませんかと、名前も書いていないメールがよくきます。申しわけないですが、こういうものには返信しません」と教えてくれました。
電子メールは、その手軽さから、慣れている人ほど話し言葉そのままで、礼儀をなくしてしまったり、名前の書き忘れをしたり、とんでもないミスを犯してしまうという落とし穴があります。「初めてメールを差し上げます。○○○○と申します」から始め、続けて具体的に自分の履歴を語るのが基本中の基本です。最後に改めて名前と連絡先を記すことも忘れずに。

■まずは、経歴・職歴を詳しく書くことが大切
さて、次に必要なのが、経歴・職歴を詳細に明記すること。「在宅ワーク」は能力こそ大切なものですが、実務経験がものを言います。とくにパソコンを使用した職歴がある人の場合、業務内容や年数も記入しましょう。また、学歴は必ずしも書く必要はありませんが、パソコンの習得に関するもの(スクール通学など)は書き加えたほうがいいでしょう。
また、過去の実績や技能といわれても自信がないからといって記載しないのでは、アピール不足です。大げさに書くこともありませんが、過小評価になりすぎないように注意しましょう。

■マシン環境は、詳しいほどグッド
絶対に忘れてはならない重要事項がマシン環境。パソコンは機種名を(複数ある場合は列記しましょう)、プリンタは「A3対応のレーザー」などのスペックを、また、TA(デジタル回線に使用するアダプター)やスキャナーなどの周辺機器の有無を、できるだけ詳しく伝えることが大切です。登録会社は、登録会社自体や依頼主のマシン環境との対応の確認のためにも、また、紹介する仕事内容の決定のためにも、重視する情報です。

■電子メールのみか、USBにいれるのか、納品形態を明記
納品は電子メールのみか、添付ファイルは可能か、大容量の時は無料の宅ファイルなどのサービスやgoogleドライブなど納品に対応できるか(会社によってセキュリティ上受け取れない会社もあります)など、納品の形態もマシン環境と同じくらい大切です。また万一、相手のネットワークがダウンしてしまったときなど、USBにいれて送らなければならないときは、「直接お届けします」と、届けることが可能ならば、自分のフットワークなども付け加えてみましょう。

■1日何時間くらい仕事ができるかを知らせる
「1日平均4時間は仕事ができます」など、具体的な稼働時間を知らせてくれる人は、意外に少ないのですが、発注から納品まで無理なくこなせるかどうかが発注側にとって依頼の基準になりますから、ぜひ確認しておきたい情報です。正確に算出して記入しましょう。

続く

第2章_2 仕事に役立つ履歴書を作ろうその2

●普通の求職活動と「在宅ワーク」の売り込みは、ここが大きく違う

紙の履歴書と、電子メールの履歴書の違い。それは、学歴・職歴から始まって、形式が全部決まっている市販の履歴書の最後にある「特技」などの自己PRの部分こそ、「在宅ワーク」ではメインということです。

在宅ワーカー登録会社の登録方法は会社ごとに定型化されていて、通信で記入するシートをダウンロードし、順番に記入して送信すれば完了となります。でも、それでおしまいと思っていてはだめ。自分から進んでそれ以上の自己PRをして、依頼主側に判断材料を提供しなければ、なかなか仕事が発注されないようです。
在宅ワーカーは、学齢とか職歴ではなく、なにができるのかこそが重要。なかには面接試験のある登録会社もありますが、ほとんどインターネット上でのいわば顔の見えないアプローチから始めるわけですから、積極的にアピールすることが大切なのです。

第2章_1 仕事に役立つ履歴書を作ろうその1

多くの在宅ワーカーは、登録会社を通して仕事をしています。だから最初の仕事は、この登録会社へ自分を売り込むこと。また、登録会社以外での営業の際も、口であれこれ説明するより、文書化された履歴書を提出するほうが効果的です。特に初めて取引する企業には、自分の能力を正しく判断してもらいたいものですね。また、自分の能力を再確認するためにも、一度履歴書を作成することをお勧めします。
ここでは、自分にはなにができるのか、なにが得意なのかを相手に正確に伝える、効果的な電子メールの履歴書の書き方についてお話ししていきます。

第1章_22 体験談その2 やっててよかった「在宅ワーク」!成功体験談集

山口理恵子さん(35歳・女性)/「在宅ワーク」歴…2年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

子供が小さいうちは、外で働くのはよそうと思っていました。しかし、専業主婦歴10年の後、外で働こうとしても年齢制限を過ぎていることが多くて…。不況も重なって就職口はほとんどない状態のなかで、私でもできる仕事形態が「在宅ワーク」でした。
暇な時間だけ仕事をするというわけにはいきませんが、日本語を扱う仕事が好きでテキストやデータの入力業務をしています。晴れた日には布団も干せるので、家事をする私にぴったりの就業形態です。

野口恵美さん(24歳・女性)/「在宅ワーク」歴…6カ月/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

妊娠を機に勤めを辞め、育児に専念していました。ところが、「子育てで外出できない主婦こそやるべき」との主人の勧めで始めたインターネットで「在宅ワーク」の存在を知りました。最初の設備投資にはお金がかかりましたが、初仕事の担当者が親切な人で、いろいろ教わりながら仕事を進めるというラッキーなスタートでした。将来を考え、これからはCAD(キャド コンピュタを使った設計システム)の勉強もしたいですね。

田所和美さん(34歳・女性)/「在宅ワーク」歴…5年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

子育てが一段落し、以前からやってみたかったCGイラストレーターの仕事で、5年前に仕事復帰しました。
最初は、「いつでもできる、なんでもできる、安い」をキャッチフレーズにやっていました。でも、もっと大きな仕事に取り組みたくて、社会的信用を得るために、有限会社を設立しました。
会社発起パーティーには、パソコン通信やインターネットで知り合ったネットワーク友達が50人以上も集まって、お祝いをしてくれました。うれしかったな。

第1章_21 体験談その1

香川で「在宅ワーク」開始! 今とても幸せです

佐々木由美さん(31歳・女性)/「在宅ワーク」歴…約2年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…ご主人の仕事の手伝い/現在の職種…データエントリー、DTP、データサーチ、ホームページ制作、パソコンのインストラクターなど

佐々木さんは、香川県在住の在宅ワーカーです。「在宅ワーク」を始める前は、ご主人の経営するコンビニエンスストアを手伝っていました。

  • 「在宅ワーク」を始めたきっかけは?
    「たまたま手伝っていた小説の入力を通して、興味を持ったのがきっかけです。入力データをパソコン通信で送ったりしているうちに、こういう方法なら地方に住んでいても仕事ができるかもしれないと思いました。それで、『在宅ワーク』で仕事をしている方に出会い、いろいろな話を聞かせてもらいました。どんな仕事があるのか、ソフトはなにを使っているのか、なにを勉強すればいいのか、なにができなくてはいけないか、仕事探しはどうやったか、料金設定はどうするかなど、メールで教えていただきました。
    そのうちに、人づてで仕事がくるようになりました。ひとつ仕事が仕上がるとそれが好評で、また仕事をいただいたりしています」
  • 「在宅ワーク」を始めるにあたって、不安はありましたか? ご家族のご理解は?
    「最初は、不安でした。でも現在は、開業届も出し青色申告の登録などもすませています。仕事実績があるので、家族はとても協力的で理解もあります。仕事が忙しいときなどは、食事の支度から、掃除、洗濯にいたるまで、主人や子供たちが協力してくれています。
    家族の理解がないと、『在宅ワーク』はつらいと思います。例えば、インターネット上での仕事を本格的に始める際には、もちろんISDN回線に変更したり、ファクスも別回線で番号をひとつ追加したり、かなりの投資が必要になりますからね」
  • 前職はコンビニエンスストアの手伝いということですが、パソコン操作はどこで学んだのですか?
    「もともとパソコンがほしくてたまらなかったのですが、当時はまだ普及していなくて高嶺の花でした。主人が独立してコンビニエンスストアを始める際に、“私が、パソコンで経理をしてあげるから”とむりやり買ってもらいました。周りにはまだ、パソコンを使っているような知人がいなかったので、まずパソコン通信を始めて、そこでいろいろと覚えました。
    最初はかな入力でやっていました。パソコン通信をしているうちに、“入力はローマ字入力がいい”と聞き、手伝っていた小説の仕事で、ローマ字入力を始めるようになりました。その後、ブラインドタッチをゲームソフトで習得しました。“クムドールの剣”というソフトです。
    ベタ入力のことや、データを渡す際はバイナリメールにするとか、圧縮をかける、などということは、パソコン通信で得た知識です。特にスクールに通ったとか、パソコンや情報処理関係の専門学校に通ったということはありません」
  • 仕事の依頼は地元企業からのものが多いのでしょうか?
    「地元企業からの仕事もありますし、首都圏からの依頼もあります。ただ、首都圏からの依頼は、私の場合、孫請けの仕事が多いですね」
  • 「在宅ワーク」を始めてみて、困ったことは?
    「仕事に応じて、周辺機器や高額なソフトが必要になることです。それから、地方なので、納品に宅配便を使うことが多いのですが、事故で宅配が遅れた場合など困ります。今のところ、余裕をもって納品しているので実際に困ったことはありませんが」
  • 「在宅ワーク」を始めてみて、よかったことは?
    「可能性が無限で、いろいろなことに取り組めて楽しいです。自分の世界が広がりますね。もともとパソコンが好きで趣味が高じて仕事に結びついているので、今、とても幸せです」