第4章_6 青色申告について知りたい(その1)-2

●メリット2 専従者特別控除

専従者特別控除とは、
(1) 青色申告者と生計を一にする配偶者や親族であること
(2) 収入を生じた年の12月31日で年齢が15歳以上であること
(3) 収入を生じた年を通じて6カ月を超える期間、その青色申告者の営む事業に専ら従事していること
これらの要件を満たす人(専従者)に支払った給与が経費として認められるのが専従者特別控除です。例えば、夫婦2人で飲食店を営んでいる場合、妻に支払った給料が経費として認められるということです。ただし従事の内容、従事の程度、使用人の給与の支給状況、その事業の規模や収益の状況などからみて、適正だと認められなければなりません。また、適用を受けるには届出書が必要です。
 青色申告の場合は、専従者に支払った給料の額を必要経費とすることができますが、白色申告の場合は次の(1)か(2)のどちらか低い金額が控除額になります。
(1) 事業専従者が事業主の配偶者であれば86万円、配偶者でなければ専従者一人につき50万円
(2) この控除をする前の事業の所得金額を、専従者の数に1を足した数で割った金額

続く

第4章_5 青色申告について知りたい(その1)-1

 一般的に「青色申告」は収入の多い個人事業主向けで節税に有利です。経費が意外とかかる在宅ワーカー向けの申告方法ともいえます。青色申告の特典は40以上ありますが、ここでは、そのうちの主なメリットを紹介します。

●青色申告って何だろう

 申告には「青色申告」と「白色申告」があります。青色申告とは、青色申告の申請を行い毎日の取引を記帳し、その記帳に基づいて所得を計算し申告する制度のことです。この制度は税金の面でいろいろな特典が受けられます。青色申告の申請を行わない場合は、自動的に白色申告者の扱いとなります。

●メリット1 青色申告特別控除

 青色申告者は10万~最高45万円の控除が認められ、次の要件を満たせば45万円の青色申告特別控除が認められます。
 不動産所得・事業所得が生じる事業を営んでいて、これらの所得の金額に係る取引を正規の簿記(一般的に複式簿記)の原則により記帳していること。確定申告期間内に、記帳を基に作成した「貸借対照表」と「損益計算書」を確定申告書に添付して申告すること。
 適用が受けられれば、所得から最高45万円を差し引くことができるのです。「複式簿記なんてできない」という青色申告者にも、10万円の青色申告控除が認められます。
 白色申告と青色申告での税負担額を簡単に比較してみましょう。

続く

第4章_4 確定申告の手続き

 確定申告は、あなたが住んでいる地域を所轄する税務署に、1月1日~12月31日の所得を翌年3月15日までに申告することです。
収入額から経費を差し引いて所得を計算したり、各種控除額を計算して、所定の欄に書き込み、源泉徴収票(下図)を添付して提出します。
 税務署には所得税の申告をしますが、「住民税」については、税務署からあなたの住んでいる市町村役場に連絡されるので、申告の必要はありません。
 申告に必要な用紙は、過去に申告したことがある人には通常、税務署から郵送されてきます。
申告したことがない場合は、税務署に取りに行かなければなりません。
せっかく税務署に出向くのですから、わからないことがあればどんどん質問してください。

【源泉徴収票】
10万円の報酬で、1万円が源泉徴収されている例。9万円が実際に受け取る金額になります。

第4章_3 経理に便利な会計ソフト

 確定申告の前に慌てないためには、毎日少しずつ経費と収入に分けて集計すればいいのですが、面倒臭がりの人には、経理をやってくれる会計ソフトを利用するのもいいでしょう。
 法人向けですと、数十万もするような高いソフトも多いのですが、収益や費用を分析したりするツールが必要なければ、個人向けで数千~数万円単位で発売されています。
 ある程度、扱いの慣れている人は、フリーソフトなどを利用しても面白いでしょう。
●マスターマネー(プラト)…毎日の収入や支出などを入力すると、未来のお金の動きまで予想してくれる、「お金の管理ソフト」
●てきぱき家計簿マム(テクニカルソフト)…日常の買い物の記録に便利なレシート入力機能など、家計簿をつける主婦のお助けソフト。自分の使いやすいようにカスタマイズ可能。
●エクセル(マイクロソフト)…経理はもちろん、請求書作成などいろいろな目的に使えます。自分でフォーマットを作れる人は、エクセルに挑戦しましょう。

第4章_2 OLでも 確定申告は必要?

 サラリーマンやOLは基本的に確定申告の必要はありませんが、次の事項にあてはまる人は確定申告をしなければなりません。

・給与以外の所得が年収20万円を超えている人
・複数の会社から給与を受けている人の一部
・年収が2,000万円を超える人

 会社に勤めながら、「在宅ワーク」を行っている人は注意しましょう。詳しくは、税務署にお尋ねください。

 持ち歩くのに大きめの財布だと便利です。お金とレシートを一緒に入れるとごちゃごちゃしますし、ポケットが大きな財布なら交通費関係の領収書、事務関係の領収書などと、その場で分けることもできます。一日の終わりに、領収書を全部財布から出して、なにを買った費用かを隅にメモしておきます。こうしておけば、毎年の確定申告のとき、慌てふためくことはありません。でも、なかなかそうはいかないという人は、例えば電子手帳に簡単な表計算のソフトで「交通費はいくら」と入力するのはどうでしょう。そうすれば電車の中で経理の仕事ができてしまいます。
 在宅ワーカーを目指す方はパソコンが好きな方が多いでしょうし、面倒な仕事でも好きなことの延長でやれば結構できるものです。ぜひモバイル経理屋さんになれるまで、頑張ってみてください。

第4章_1 確定申告ってなに?

 確定申告とは、「納税者が所有を(確定して)国に申告すること」です。1年間(1月1日~12月31日)の所得の合計額が所得控除の合計額を超える場合には、所得税の確定申告をしなければなりません。一般的に会社に勤めているサラリーマン、OLの方は会社側で「年末調整」などの処理をしているので、確定申告の必要がありませんが、在宅ワーカー・個人事業主のように個人で事業を行っている人は事業所得の申告が必要です。

●まずは税金のこと

 日本の代表的な税金には、個人事業者や法人にかかる「事業税」と個人の所得に課せられる「所得税」があります。「所得税」は国税ですが、このほかにも住民税と呼ばれる「都道府県民税」や「市町村民税」といった地方税を負担することになります。例えば、1年間の個人の所得に課せられる税金は「所得税+住民税」ということになります。

●所得って何?

 「所得」=「収入」ではありません。簡単にいうと、「所得」は「収入」から必要経費を差し引いた金額です。所得税や住民税などは、この「所得」をもとに算出されます。ですから必要経費が多ければ「所得」は低くなり、支払うべき税金も安くなるわけです。ただし、必要経費として認められるかどうかは、法律で基準が定められています。

●確定申告のために普段からしておくこと

 確定申告するために、毎日何をしておけばいいでしょうか?
 まず外出したときにはいつも、領収書あるいはレシートをもらう癖をつけましょう。明らかに仕事とは関係ない買い物も当然あるでしょうが、もらう癖をつけないと、後で「あっ、これは仕事のものだ」と思っても、もう後の祭りです。また、少額では会社名を書くのを面倒がる小売りのお店もたくさんありますが、金額だけの領収書でもとりあえずもらっておきましょう。

第3章_12 クライアントから在宅ワーカーへ

ある担当者の“ちょっと辛口コメント”
(プログラム開発業 総務部長より)

 在宅ワーカーの方へ仕事を託すということは、会社としては社内の人間に頼むよりコストを大幅に抑えることができるのです。
しかも、急ぎの仕事の場合、対応が早いのが魅力。翌朝までに仕上げたい仕事がある場合、夜中の在宅勤務を希望している方は条件にぴったり合うというわけです。
また、大量の作業を早く仕上げたい場合も、ワーカーさんたちの力がたいへん役に立っています。
 仕上がりについてはなるべくきちんと指示を出すようにしていますが、それでも細かい点で何通りかの処理方法が考えられることは意外と多いものです。
そんなときは自己判断せず、こちらに確認をとっていただけるとありがたい。
それがミスの少なさにもつながります。逆に困るのは、守秘義務を守れない人。仕事の内容は、あくまで口外しないというのがルールです。
 一般企業には、3割ぐらい「在宅ワーク」でこなしたほうが効率のいい仕事があります。
これからの時代、在宅という勤務形態自体がもっと普通のことになって、むしろ、在宅ワーカーさんにお願いしないと会社が成り立たないということになるかもしれない。
そうなると、子供がいて在宅でしか仕事ができないから、というような消極的な「在宅ワーク」ばかりでなく、自分のノウハウやスキルをさらに生かすため、「在宅ワーク」という道を選ぶ人が増えてくるはずです。
自分の得意な仕事をすることが、会社のためにもなり、自分のためにもなり、ひいては社会のためにもなると思います。
だから、これから在宅ワーカーを目指す方は、プロの意識を持っていてほしい。
今後ますます市場は広がって、今の10倍ぐらいになっていくだろうと私は読んでいます。
そうなると、在宅ワーカー全体の意識のレベルアップも必要とされます。
とにかく、責任を持って仕事することです。個人事業主として、自分を磨き、自分自身をアピールすることを忘れないでください。自分の可能性を広げるためにも、高い意識を持ってどんどん挑戦してほしいと思います。

第3章_11 作業を進める12の手順その10

12 入金確認

いかがでしょうか? 「在宅ワーク」といっても仕事を受けた以上は、会社に出勤して働くのと同じように、仕事には責任を持って取り組まなければなりません。顔の見えない相手と仕事を進めなければならないのですから、コミュニケーションがとれなければ、仕事はうまくいきません。出社して働く仕事以上にコミュニケーション力が要求されるのです。顔が見えないからといって、遠慮することも躊躇することもありません。疑問に思ったこと、不安なことなどは、メールをフル活用してどんどん質問しながら業務を進めていきましょう。ミスを防ぐのも、スムーズに進行させるのも、あなたのコミュニケーション次第なのです。誠実に業務を遂行すること、これがあなたの成果になるのです。

御請求書
1993/3/17
山中商事  御中
    様
(株)オフィスM
東京都文京区本駒込6-13-12-403
TEL:03-3945-8255
FAX:03-5395-6991
** SOHOのことはオフィスエムへ **
下記のとおり御請求いたします
合計金額 ¥39,375
   ・・・・・今後ともよろしく御願い申し上げます・・・・・
商品№ 品名 数量 単価 金額
データ入力 1500 ¥25 ¥37,500
合計 ¥37,500
消費税(5%)  ¥1875
総計 ¥39,375
<振込先> ●×銀行 ○○支店 口座番号○○○○○○
      ●×銀行 ○○支店 口座番号○○○○○○
      宛先 株式会社ABC

第3章_10 作業を進める12の手順その9

10 検収結果確認

納品してしまえば「それで終わり」ではありません。あなたの納品したデータをチェックした担当者がミスを発見した場合、あなたは修正を要求されることがあるでしょう。まず注意しなければいけないのは、納品後も、メールチェックをするなど、いつでも担当者と連絡を取れる状況にしておくことです。また、修正を要求された場合のことも考慮して、スケジュールを空けておきましょう。「納品しました、明日から不在です」では、仕事を受ける資格はありません。修正を要求されたら、すぐにデータを修正し再納品しましょう。ミスをしてしまった、ということでクヨクヨするより、あなたが修正の要求にどう対応するかが大切なのです。ミスがあったとしても最後まで責任を持って完了することが重要です。あなたが誠意を持って取り組めば、必ず次の仕事につながることでしょう。

11 請求書作成

一般的に業務終了後に請求書(納品書 左ページ参照)を提出する形が多いでしょう。決められた専用用紙があるなら、それを使用して納品完了後に速やかに提出します。経費として請求が認められているものは、忘れずに請求しましょう。電子メールを利用して請求書を送る場合には、確実に相手に届いているかを確認しましょう。また、請求書は必ず控えを保管しておきます。経費として請求したものがある場合、その領収書なども保管しておけばトラブルが防げますね。

続く

第3章_9 作業を進める12の手順その8

8 校正

いよいよ納品ですが、その前にじっくりデータをチェックできる時間を持つようにしましょう。焦ってチェックしてミスがあったのでは大変です。また、チェックもできずに納品してしまうのでは、あまりに無責任ですね。もう一度、マニュアルや仕様書を読み返し、自分が思い違いをしているところがないか、確認しましょう。そして、データ一つ一つをチェックしていきます。データ入力のような仕事であれば、全件プリントアウトしたものと資料を突き合わせて確認するのもよい方法ですね。例えば、名簿の入力業務であれば、入力ミスを探すのはもちろんですが、入力仕様に合っていないところ(半角数値入力でなければならないところが全角になっているなど)はないかもしっかり確認していきましょう。入力ミスは誰にでもあるものです。気を抜かず、じっくり見直してミスがあればしっかり修正しましょう。

9 納品

納品時に気をつけるのは、同時に返却しなくてはいけないものをよく確認し、データはUSBメモリに入れるのかメールでいいのか、資料は同封するのかなど、受注時に聞いたクライアントからの要望をチェックします。納品時の時間が決まっているときは、必ず時間を厳守すること。またメールを送ったあと、先方に電話を入れてメールが文字化けしていないか……などを確認するのも大切です。それから、場所によっては宅配便が翌日に到着しないこともありますから、前もって業者に聞いておきましょう。

 

続く