第6章_17 コンピューターウイルスの基礎講座その2

●ポイント1 ウイルスの基礎知識
 ウイルスとは何なのでしょうか。どんな種類があるのでしょうか。まずはウイルスについて基礎的な事柄を確認してみましょう。

 ■ウイルスとは何なのか
 ウイルスは、自然に発生するものではなく、人によって作成されたプログラムです。この悪質なプログラムは、ハードディスクが空になってしまったり、ファイルを書き換えてしまったりと、思わぬ動作を起こすことを目的に作られています。
 ウイルスに感染すると、
  ・システムの立ち上げに時間がかかる
  ・ファイルサイズが大きくなる
  ・キーボードからの入力がおかしくなる
  ・今まで表示されなかった画面が表示される
  ・画面の表示が乱れる
など、一見ハードウエアのトラブルやアプリケーションソフトのトラブルに非常によく似ています。ですから、ウイルスに関する知識や情報を持っていなければ、パソコンユーザーは感染に気づくのが遅れてしまいます。

 ■ウイルスの感染経路
 では、ウイルスはどこから侵入してくるのでしょうか。
 まず、インターネットが普及し、いつでも気軽にネット上からさまざまなファイルをダウンロードできるようになりました。しかし、このネットからのダウンロードファイルにウイルスが潜んでいることがあります。
 また、見知らぬ人からあなたのメールアドレスにメールが送られてくることもあります。そのメールにファイルが添付されている場合、この添付ファイルにウイルスが潜んでいる可能性があります。
 さらに、外部から持ち込まれたUSBメモリやCD-ROMがウイルスに感染していることも考えられます。
 このように、外部から持ち込まれたデータには、充分注意を払う必要があることがわかります。

 ■ウイルスの種類
 ウイルスは大きく「ファイル感染型」「ブートセクタ感染型」の2つに分類することができます。
 「ファイル感染型」のウイルスは、.EXEや.COMファイルに接続していて、これらのプログラムファイルが実行されると、制御を奪う動作を起こします。
 「ブートセクタ感染型」のウイルスは、USBメモリやハードディスクの先頭セクタに感染し、パソコンを起動するとメモリに常駐するため、ほかのプログラムがメモリにロードする前にシステムの制御を奪ってしまいます。
 今まで大規模な被害を及ぼしたウイルスには「ブートセクタ感染型」が多く見られましたが、今後は「ファイル感染型」やデータファイルに感染する「マクロ感染型(マクロウイルス)」が増大するだろうと予想されています。

 ウイルスというものは、感染してみないと実感がわかないのではないでしょうか。そのあたりは、私たち人間界のウイルスと同じですね。ウイルスは人間界の風邪のような、ごく身近なものと捉えるべきです。問題は使用者が感染に気づかないことです。気づいていなければ駆除もできませんし、感染ファイルを他人に送ってしまうことで、ウイルスを広めてしまう危険があります。もしあなたが送信したデータがウイルスに感染していたら、あなたは仕事を失いかねません。ウイルスについての知識を持つことと、予防対策をとることが大切です。

続く