第1章_22 体験談その2 やっててよかった「在宅ワーク」!成功体験談集

山口理恵子さん(35歳・女性)/「在宅ワーク」歴…2年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

子供が小さいうちは、外で働くのはよそうと思っていました。しかし、専業主婦歴10年の後、外で働こうとしても年齢制限を過ぎていることが多くて…。不況も重なって就職口はほとんどない状態のなかで、私でもできる仕事形態が「在宅ワーク」でした。
暇な時間だけ仕事をするというわけにはいきませんが、日本語を扱う仕事が好きでテキストやデータの入力業務をしています。晴れた日には布団も干せるので、家事をする私にぴったりの就業形態です。

野口恵美さん(24歳・女性)/「在宅ワーク」歴…6カ月/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

妊娠を機に勤めを辞め、育児に専念していました。ところが、「子育てで外出できない主婦こそやるべき」との主人の勧めで始めたインターネットで「在宅ワーク」の存在を知りました。最初の設備投資にはお金がかかりましたが、初仕事の担当者が親切な人で、いろいろ教わりながら仕事を進めるというラッキーなスタートでした。将来を考え、これからはCAD(キャド コンピュタを使った設計システム)の勉強もしたいですね。

田所和美さん(34歳・女性)/「在宅ワーク」歴…5年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

子育てが一段落し、以前からやってみたかったCGイラストレーターの仕事で、5年前に仕事復帰しました。
最初は、「いつでもできる、なんでもできる、安い」をキャッチフレーズにやっていました。でも、もっと大きな仕事に取り組みたくて、社会的信用を得るために、有限会社を設立しました。
会社発起パーティーには、パソコン通信やインターネットで知り合ったネットワーク友達が50人以上も集まって、お祝いをしてくれました。うれしかったな。

第1章_21 体験談その1

香川で「在宅ワーク」開始! 今とても幸せです

佐々木由美さん(31歳・女性)/「在宅ワーク」歴…約2年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…ご主人の仕事の手伝い/現在の職種…データエントリー、DTP、データサーチ、ホームページ制作、パソコンのインストラクターなど

佐々木さんは、香川県在住の在宅ワーカーです。「在宅ワーク」を始める前は、ご主人の経営するコンビニエンスストアを手伝っていました。

  • 「在宅ワーク」を始めたきっかけは?
    「たまたま手伝っていた小説の入力を通して、興味を持ったのがきっかけです。入力データをパソコン通信で送ったりしているうちに、こういう方法なら地方に住んでいても仕事ができるかもしれないと思いました。それで、『在宅ワーク』で仕事をしている方に出会い、いろいろな話を聞かせてもらいました。どんな仕事があるのか、ソフトはなにを使っているのか、なにを勉強すればいいのか、なにができなくてはいけないか、仕事探しはどうやったか、料金設定はどうするかなど、メールで教えていただきました。
    そのうちに、人づてで仕事がくるようになりました。ひとつ仕事が仕上がるとそれが好評で、また仕事をいただいたりしています」
  • 「在宅ワーク」を始めるにあたって、不安はありましたか? ご家族のご理解は?
    「最初は、不安でした。でも現在は、開業届も出し青色申告の登録などもすませています。仕事実績があるので、家族はとても協力的で理解もあります。仕事が忙しいときなどは、食事の支度から、掃除、洗濯にいたるまで、主人や子供たちが協力してくれています。
    家族の理解がないと、『在宅ワーク』はつらいと思います。例えば、インターネット上での仕事を本格的に始める際には、もちろんISDN回線に変更したり、ファクスも別回線で番号をひとつ追加したり、かなりの投資が必要になりますからね」
  • 前職はコンビニエンスストアの手伝いということですが、パソコン操作はどこで学んだのですか?
    「もともとパソコンがほしくてたまらなかったのですが、当時はまだ普及していなくて高嶺の花でした。主人が独立してコンビニエンスストアを始める際に、“私が、パソコンで経理をしてあげるから”とむりやり買ってもらいました。周りにはまだ、パソコンを使っているような知人がいなかったので、まずパソコン通信を始めて、そこでいろいろと覚えました。
    最初はかな入力でやっていました。パソコン通信をしているうちに、“入力はローマ字入力がいい”と聞き、手伝っていた小説の仕事で、ローマ字入力を始めるようになりました。その後、ブラインドタッチをゲームソフトで習得しました。“クムドールの剣”というソフトです。
    ベタ入力のことや、データを渡す際はバイナリメールにするとか、圧縮をかける、などということは、パソコン通信で得た知識です。特にスクールに通ったとか、パソコンや情報処理関係の専門学校に通ったということはありません」
  • 仕事の依頼は地元企業からのものが多いのでしょうか?
    「地元企業からの仕事もありますし、首都圏からの依頼もあります。ただ、首都圏からの依頼は、私の場合、孫請けの仕事が多いですね」
  • 「在宅ワーク」を始めてみて、困ったことは?
    「仕事に応じて、周辺機器や高額なソフトが必要になることです。それから、地方なので、納品に宅配便を使うことが多いのですが、事故で宅配が遅れた場合など困ります。今のところ、余裕をもって納品しているので実際に困ったことはありませんが」
  • 「在宅ワーク」を始めてみて、よかったことは?
    「可能性が無限で、いろいろなことに取り組めて楽しいです。自分の世界が広がりますね。もともとパソコンが好きで趣味が高じて仕事に結びついているので、今、とても幸せです」

第1章_20 大都市を離れた「在宅ワーク」は成り立つ?その2

下の図は、在宅ワーカー登録会社「オフィスM」の登録者の居住地を表わしています。この地方登録者の数を見て、少ないととるか多いととるか、またはやる気が出るか出ないかは、あなたの性格と本気度で違ってくるでしょう。図で示したように、地方で在宅ワーカーとして働いている人は、実際に大勢いるのですから。

図 「オフィスMの登録者構成」

北海道2.5%(40人)
東北3.4%(54人)
関東57.7%(915人)
北陸&信越2.6%(41人)
東海7.8%(123人)
近畿15.5%(246人)
中国2.6%(41人)
四国1.4%(22人)
九州・沖縄5.5%(87人)
海外0.94%(15人)

 

第1章_19 大都市を離れた「在宅ワーク」は成り立つ?その1

「在宅ワーク」は、インターネットにより成り立っています。インターネットでは、相手がどんなに離れたところに住んでいようと関係ありませんし、一瞬にして必要なデータなどを送受信することができます。地方でも外国でも、大都市にいるかのように働くことはできるはずなのです。ところが、実際にはなかなかうまくいかないことも……。
企業としては、遠く離れた人材に、なかなか仕事を回す気になれないことも多いようです。とはいっても、これはすぐには解決されないでしょうから、実際に地方で「在宅ワーク」をやりたい人は、まず大都市で信頼を得て人脈を作ってから、地方に帰るのが現実的かもしれません。あるいは隣の家まで数キロという環境は別として、地方の商圏に目をすえて、きめ細かい対応をはかるのもいいかもしれませんね。
設備の面でいえば、出力センターが近くにない……と悩む人がいるかもしれませんが、それこそ「在宅ワーク」のネットワークを生かして、都会にいる人に出力を依頼するのもいいでしょう。ただ、お願いをするのだから、それに対する費用は払わなければいけません。費用の額にもよりますが、それで立派な仕事ができると思えば当然の出費と考えましょう。

続く

第1章_18 自宅で仕事をする5つのポイント(準備編)その2

  • ポイント3 スキルアップを怠らない
    パソコンの世界は日進月歩。買ったばかりのソフトなのに、もう新しいバージョンが発売されていた、ということもよくあることです。ネットワークを利用して情報を得ることももちろんですが、雑誌や書籍を定期的に購入したり、メールマガジンを活用するなどして、常に新しい知識を得るように努力しなければなりません。ソフトについては、基本的な操作だけでなく、中級者・上級者の操作を徐々に覚え、スキルアップしていきましょう。
  • ポイント4 仕事内容は徐々にレベルアップしよう
    「在宅ワーク」にはいろいろな分野がありますが、どれも初級者向きのものから上級者向きのものまでレベルがあります。まずは初級者向きの仕事を選び、仕事の進め方やウイークポイントを確認していくのがよいでしょう。仕事に必要な備品などに不足があれば、次からは事前に準備するようにします。そして自分の作業ペースを確認し、次回からの受注の参考にしましょう。まだまだ知識が浅いな、と思う部分があればその部分の知識を深めて次の仕事に進めばよいのです。
  • ポイント5 信頼関係を築く
    「在宅ワーク」を始めたからといって、すぐに次々と仕事が受注できるわけではありません。この人なら任せて大丈夫、と信頼してもらえるように、小さな仕事からコツコツと実績を積み上げることが大切です。信頼関係を築くには、まずはビジネスとして誠実に仕事を遂行できることを認めてもらうことです。アルバイト感覚や甘い気持ちで取り組んでいれば、すぐに相手に伝わってしまいます。仕事意識を持って取り組む姿勢を見せることが大切です。

第1章_17 自宅で仕事をする5つのポイント(準備編)その1

「在宅ワーク」をスムーズに進めるためには、事前に準備をすることも必要です。始めてみたけど蓋を開けてみたらまったく仕事がなかった、最初の仕事にてこずってしまって、「もう、イヤ!」なんていうのはよくあることです。こうならないためにも、しっかり準備を整えて仕事に挑みましょう。ここでは「在宅ワーク」を成功させるための「準備」にポイントをおいてお話しします。

  • ポイント1 情報収集と人脈作り
    「在宅ワーク」を始めよう! と思っても、仕事をゲットする手段や仕事の進め方、単価や報酬がまったくわからないのでは、不安ですね。ニフティなどのパソコン通信ネットやインターネットには多数のフォーラムやメーリングリスト、掲示板といったものがあります。これらはあなたの強力な情報源になるはずです。あなたがやりたいと思っている仕事には、
    ・どんなソフトが必要なのか
    ・仕事を得るためにどんな方法があるのか
    ・単価や報酬の平均はどれくらいなのか
    ・仕事に割り当てている時間はどれくらいなのか
    など、基本的な情報を収集することが重要です。あなたの身近に在宅ワーカーの先輩がいれば、詳しく話を聞かせてもらうこともできますね。また、パソコンやソフトに詳しい人から操作方法やパソコンのトラブル解消法を教えてもらえば何かのときに役立つはずです。情報を収集することで、自然といろいろな人とのつながりができてきますね。これは今後の「在宅ワーク」で必ず活きる有効な人脈・ネットワークです。困ったときに助け合える仲間をどんどん増やすことも大切です。
  • ポイント2 自分には何ができるか
    漠然とこんなことがしたい、と思っているだけではなかなか仕事を得ることはできません。「どんなことがしたいのか」はもちろんのこと、「どんなことができるのか」を再確認することも必要です。そのためには、学校で学んだことや職場で身につけたスキル・取得資格・得意な分野・趣味などを一度書き出してみましょう。例えば趣味でイラストを描いているなら、会社ロゴやデザインなどの分野の仕事に挑戦できるかもしれませんね。職場で研修を担当していたなら、研修マニュアルの作成などにも挑戦できそうですね。本書の付録CDーROMに収録されている適職診断テストは、あなたの趣味や得意分野を答えていくと、あなたに合った職種がわかるテストです。再確認の意味でも、ぜひ、利用してみてください。
    こうしてスキルなどを書き出したものを、履歴書としてまとめてみましょう。どの企業もはじめての人に仕事を発注するのには戸惑うはずです。なぜなら、どこまでできるのか判断がつきにくいからです。履歴書を提示することは、自分のスキルや経験をアピールできる効果的な方法です。

続く

第1章_16 自宅で仕事をする5つのポイント(環境編)その2

  • ポイント3 長期的なスケジュールをたててみよう
    一日のスケジュールが決まれば、次に1カ月、3カ月といった長期計画をたてることも大切です。「在宅ワーク」は自己管理力が試される仕事です。自分の目標に合わせて、きちんと計画をたて、取り組むようにしましょう。計画をたてるほど仕事がないというときには、スキルアップに時間を割り当ててもよいですね。○月に実施される検定に向けて準備する、○月までに○○をマスターする、これも立派な目標です。目標を持てば自然と計画がたてられるはずです。
  • ポイント4 電話・ファクスも活用しよう
    外出する機会が多くなることも考えて、留守番電話も活用しましょう。大切な仕事の電話を逃さないためでもありますが、逆に電話で仕事を中断されたくないときにも活用できますね。もちろん、こまめにメッセージを確認することを忘れずに! また、ファクスも有効な手段です。あなたが外出しているときでも詳細な情報を得ることができます。家庭用と仕事用に電話が分かれていれば問題はありませんが、共用の場合は、電話への対応にも充分注意が必要ですね。
  • ポイント5 家族の理解と協力が大切
    自宅で仕事をする場合、家族の理解がなければうまくはいきません。なぜ自宅で仕事をするのか、どの時間を仕事に割り当てるのか、よく話し合い、家族の協力を得ることが大切です。「在宅ワーク」は家庭の延長ではなく、あくまでもビジネスであることを、家族にも充分理解してもらうことです。

第1章_15 自宅で仕事をする5つのポイント(環境編)その1

「在宅ワーク」を始めようとするときに、必需品として思い浮かぶのは「パソコン」「プリンタ」「アプリケーションソフト」といったハード面ではないでしょうか。しかし、実際に仕事を始めてみると「仕事をする環境」も重要な点であることがわかります。ここでは「在宅ワーク」を成功させるための「環境作り」にポイントをおいてお話しします。

  • ポイント1 まずは公私の区別をつけることから
    自宅で仕事をする場合は、家庭の部分と仕事場を分けることが望ましいでしょう。ひとつの部屋を仕事場として使えるなら、それに越したことはありません。家庭の一部を仕事場として活用する場合も、「ここは仕事場である」ときちんと区切ることが必要です。外出することがなくても、仕事用の服に着替えてから取り組むようにするなど、家庭と仕事をしっかり区別する努力も必要です。
  • ポイント2 一日のスケジュールをたてよう
    一日の定期的なスケジュールをたて、毎日それに合わせて生活するようにしていきましょう。まずは、一日のうち何時から何時までの何時間を仕事にあてることができるのか考えてみましょう。スケジュールが決まれば、仕事を受注するときも目安になるはずです。「在宅ワーク」だからといって、いい加減なスケジュールで仕事に取り組むと非効率です。また、家庭の中で起こることに煩わされない時間帯を、仕事時間に割り当てることも必要ですね。

続く

第1章_14 パソコン通信とインターネットの違いその2

では、インターネットのプロバイダー(接続サービス会社)のアカウントとパソコン通信会社のアカウント、どちらのアカウントがあればいいのでしょうか? 答えは「両方あると便利」です。どちらもそれぞれ独自の機能があり、また、どちらかのシステムがダウンしても、他方で通信できるのは仕事環境として大きなメリットです。どうしても、どちらか片方というなら、インターネットのプロバイダーのアカウント取得を勧めます。
あなたが、もし、これから契約するなら、いずれにしてもシステムの保守がしっかりしたサービス会社のアカウントを持つべきです。複数のアカウントを使い分けるにしても、メインのアカウントは、パソコン通信ならローカルのネットより大手のネットを、プロバイダーなら回線容量の大きい経営の安定した会社を選びましょう。
なぜ、大手のネットを勧めるのか。理由は明白です。あなたがそれを仕事に使うからです。電子メールのアドレスは、単なる連絡先というより大切な仕事の通路です。ときどきシステムがダウンしたり、いつも混み合っていてアクセスしにくかったりするようでは、取れるべき仕事も取れなくなってしまいます。また大手のパソコン通信の場合は、「フォーラム」とか「シグ」と呼ばれるサークルが充実していて、さまざまな情報が入手できることもメリットです。

第1章_13 パソコン通信とインターネットの違いその1

電話回線とパソコンを使って電子メールを送受信できる、という点ではパソコン通信もインターネットも同じです。しかし、この2つの仕組みは大きく異なっています。パソコン通信は会員を中心としたネットワークで、利用者は通信サービス会社の大型コンピュータ(ホストコンピュータ)に私書箱を置いているようなものです。一方、インターネットは、大規模ネットワークから個人レベルのサーバーまでを世界規模でつないだ“ネットワーク同士のネットワーク”で、ホストコンピュータに相当するものはありません。インターネットの電子メールは、不特定のネットワークを経由して目的のサーバーに到着します。

もちろん、パソコン通信とインターネットの間で電子メールは通じます。多くのパソコン通信ネットは、インターネットと情報交換できる通路(ゲートウエー)を持っています。通常のメールをやりとりするだけなら、加入しているネットの種類は、ほとんど意識しなくて大丈夫です。ただ、パソコン通信から、インターネットやほかのパソコン通信ネットなど、外部のネットへメールを送るときは、内部の会員に送るときとアドレスの書き方が異なることがあります。具体的にはそれぞれのネットワークの説明書などを参照してください。
また、パソコン通信で、インターネットの電子メールに付属するすべての機能が自由に使えるか、となると、それは個々のサービス会社で異なっています。パソコン通信ネットを選ぶなら、少なくともインターネットの「添付ファイル」が利用できるところにしましょう。添付ファイルは、「在宅ワーク」のデータ授受で非常によく使われます。

続く