「在宅ワーク」で暮らしたい

第1章準備編 「在宅ワーク」で暮らしたい

投稿日:2018年10月13日 更新日:

「在宅ワーク」とは?

「在宅ワーク」、「在宅ビジネス」、「SOHO」(スモールオフィス・ホームオフィス)……いろいろな言葉がありますが、これらの意味は簡単にいうと、「自宅(または個人の事務所)で仕事をする」ということです。しかし、どんな仕事でも自宅で作業をすれば、「在宅ワーク」になるというわけではありません。近ごろ、「在宅ワーク」が注目され始めたのは、インターネットを最大限に利用するようになったからです。インターネットなくして、「在宅ワーク」は成り立ちません。「在宅ワーク」と、ただ「自宅で作業すること」の違いは、インターネットなのです。
 インターネットが発達したおかげで、どんなに遠くにいる相手とでも即時に情報を交換できるようになりました。お互い実際に会わなくてもやりとりできるので、都合で外に出て働くことのできない人や地方在住の人に大きなチャンスが与えられたのです。育児で会社勤めができない母親、結婚などを機に退職しスキルをもてあましている女性……このような人たちに、現在の「在宅ワーク」の仕事形態はぴったりなものなのです。
 「在宅ワーク」の職種にもいろいろありますが、この本では、とくにパソコンを使って作業する職種に焦点を当ててわかりやすく説明していきたいと思います。

●「在宅ワーク」のメリット、デメリット
 「在宅ワーク」のメリットとしては、会社に出勤する必要がない、仕事の達成感が大きい、人間関係のわずらわしさから解放される、などが挙げられています。
 デメリットとしては、営業から作業までひとりでやらなくてはいけない責任の重さ、プライベートと仕事のけじめがつけにくい、孤独な作業ゆえの精神的なツラさ、などがあります。
 メリットだけに誘われて容易に「在宅ワーク」に踏み込むのは危険です。自分の性格をよく考えて、予想されるデメリットにも耐えられそうか、在宅で仕事をすることに向いているかどうか、慎重に見極めることが大切です。

●「在宅ワーク」人口の増加と企業からの求人率
 調査によると、アメリカでは1994年の時点で、フルタイムおよびパートタイム自営業者、企業に所属する在宅勤務者を含め、自宅を拠点に仕事を行っている人は、全労働人口の約1/3ともいわれています。さらに、2000年以降にはいわゆる「在宅ワーク」人口が6,000万人に達すると見られています。アメリカでは電子ネットワークは確実に市民の生活に入り込んでいるのです。
 常にアメリカの後追いをしている日本の状況を考えれば、日本の「在宅ワーク」希望者の数もうなぎ登りで増えていくでしょう。さらに高齢化社会を迎え、働き手不足になるであろう日本の就業人口状況を考えれば外部者の活用を企業は真剣に考えているはずで、「在宅ワーク」の将来は明るいといえます。ただし人数が増えていくということは、今よりも激しい仕事の奪い合いになるわけで、単にデータ入力ができるとかだけでは報われない可能性も高まってきています。ですから、在宅ワーカーは現状に満足しないで、常に、スキルアップに努めることが大切です。時代のニーズを見極めて必要とされる人になることが、仕事をゲットできる人になりうるのです。

●「在宅ワーク」の今後の展望
 では、「在宅ワーク」の今後はどうなるのでしょう。
 ここ2~3年でインターネットが一気に普及し、パソコンやデータ通信などのネットワーク基盤が整備されたことで、「在宅ワーク」人口は急速に増えました。正確な統計はありませんが、日本国内で「在宅ワーク」の業種は300種、従事者は600万人とも1,000万人ともいわれています。将来は、数字的にはアメリカに劣らないくらいの数に達するでしょうが、前述したように仕事の中身としては、高度の専門技術とまではいかないのが現状です。
 日本では現在、パソコンを使った仕事(経理処理/翻訳/コンピュータ・プログラムの作成/コンピュータを使ったデザイン、本や雑誌の編集、ホームページ作成など)がメインとなっています。今はまだ、「在宅ワーク」が流行的な扱いをされている面もあり、まずまずの求人もあります。しかしこの先、「在宅ワーク」が本当に日本経済に溶け込んで、必要不可欠なものになるには、より高度な知識を身につけ、経済的にも成功者を生み出すことが課題といえます。もしあなたが、将来ずっと「在宅ワーク」で、やっていこうと考えているなら、今持っているパソコン技術に頼るだけでなく、ビジネスという総合的な視野が必要になってくるでしょう。

●どんな人が適している?
 「在宅ワーク」に向いている人はどんな人か……。暗かろうがひねていようが、愛想が悪かろうが、ハッキリいってかまいません。極端にいうと、「在宅ワーク」では一般社会で受け入れられやすい「明るくて前向きな性格」はそれほど重視されないのです。ただし、経営者として手広く商売をやろうという場合はもちろん、積極性やポジティブな思考が必要です。  その代わり、重要なのが責任感。槍が降ろうが何が起ころうが、期限までに仕事を仕様に従ってきっちり仕上げる、人付き合いが苦手でもわからないことはメールで確認する(電話はしづらくても、メールなら書きやすいことはありますよね)。要するに、結果(納品物)がよければまたオーダーはくるのです。いくら明るくても入力ミスがあったりしては困ります。

●こんなにある「在宅ワーク」
 「在宅ワーク」という言葉から、どんな仕事を想像しますか? パソコンを使った「在宅ワーク」の代表として、データ入力や文書作成などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
 「在宅ワーク」の職種は、今もなお広がっています。以前は、「在宅ワーク」として存在しなかった職種も、コンピュータ技術の発達や求人状況の変化により、「在宅ワーク」として成り立つようになったものがたくさんあります。例えば、DTPコンピュータ上で、専用アプリケーションを使い、書籍広告物などの編集、レイアウトを行なう。以前から「在宅ワーク」でやれる可能性はあったのですが、DTPのためのアプリケーションやパソコンなどの設備投資にお金がかかりすぎ、実際に個人で始めるにはちょっと……という傾向がありました。しかし今では、パソコンもだいぶ安くなり個人でだいたいの設備は整えられるようになりました。また、DTPの現場で経験を積んだ人のほかに、DTPの専門学校などで技術を習得した人が増え、それにともない企業から個人への仕事の発注も増加し、「在宅ワーク」として成り立つようになったのです。あなたが持っているスキルが現在、「在宅ワーク」の形態として見かけられなくても、いずれ「在宅ワーク」の形態でやれる可能性はあるのです。
 「在宅ワーク」を始めるなら、自分の持っているスキルや興味のある分野が、「在宅ワーク」として成り立つのかを、じっくり考えてみましょう。インターネットや電話、ファクスをフル活用してみるのもよいですし、営業力や人脈を生かすことも大切です。あなた次第で新しい「在宅ワーク」の分野を創り出ことができるのです。

【memo】
パソコンを使った「在宅ワーク」の職種

●書くことが好き!
フリーライター/テクニカルライター/マニュアル・テキスト 作成

●デザインや絵が得意!
イラストレーター/DTPオペレーター&デザイナー/2Dおよび3DCGデザイナー/CADオペレーター/Web制作

●やっぱり入力!
データエントリー/文書作成/テープ起こし

●語学が得意!
マニュアル・テキストや書籍の翻訳/校正
●出版系の仕事がしたい!
オンラインマガジン制作・出版/オリジナル雑誌・書籍の制作・出版

●パソコン・インターネット系
プログラミング/イントラネット・LAN構築/コンピュータ・コンサルタント/情報検索サービス

●企画・広告系
インターネット広告の企画/CD-ROM制作

●この仕事でいくら稼げる?
 在宅ワーカーにとって「報酬」はいちばん気になるところですね。「在宅ワーク」で得る報酬の計算は、データ入力のような業務では「1文字○円」「A41枚○円」、プログラミングのような業種では、「完成して○円」「1ステップ○円」というように設定されます。
 1時間でいくら、月いくら、と決まっているわけではないので、毎月の報酬は、当然、受注量や作業スピードに左右されます。何時間でいくら、時給に換算するといくら、と明確に表わすのは難しいことですが、ここでは業種別に目安となるような数値や報酬アップのために必要なことなどをお話していきます。

●データ入力
 単価は「1文字何十銭」という単位ですから、入力スピードにかなり左右される業務です。エクセルのような表計算ソフトを用いる場合は、何項目○円のような計算をすることが多くなります。
 現在の入力文字の相場は、1バイトにつき0.1~1円ぐらいと、本当に幅は広いです。
 また、入力業務には、入力だけでなく校正(入力ミスがないかチェックする)作業も含まれます。ミスがあれば修正しなければならないので、単に入力スピードがアップすればよいのではなく、正確に入力する力が必要になってきます。

●DTP業務
まず、広告や書籍などのレイアウトを行うDTP業務では、専用のソフトや必要によっては機材(スキャナーなど)を揃えていなければなりません。
単価は「1枚○円」と計算する場合が多いですが、レイアウトに写真を使用したり、レイアウト項目が多ければ単価も上がります。ですから完成品1枚あたり、1,500~5,000円と、かなりの差が出てきます。またお客様に気に入ってもらえなければ、何度も手直ししなければならないので、その分、時給が低くなっていきます。
DTP業務を軌道に乗せるには、デザインやソフト操作などを集中的に学び、コツコツと実績を積み上げていくことが大切です。

●翻訳業務
 翻訳は専門知識が必要なだけあって、単純な入力よりは1枚の単価が高く設定される業務です。おおむねA41枚あたり、2,000~3,000円になればよいようです。
 翻訳業務を希望する場合、自分の専門分野をいくつか持つことが大切です。例えばコンピュータ関係や教育・医事・化学といったように、自分が得意とする専門分野からスタートしてみましょう。もちろん慣れてくれば、新しい分野への挑戦も大切ですよ。

●ライター業務
 ライターも翻訳と同じように、単純な入力より1枚の単価が高く設定される業務です。この場合も400字詰め原稿1枚あたり、1,000~3,000円ぐらいになると思います。最近ではパソコンの普及とともにテクニカルライター、つまりアプリケーションの操作マニュアルを作成する仕事が増えてきています。操作方法を誰にでもわかりやすく、画像などを用いて説明文を作成していく仕事です。一つ一つ操作を確認しながらマニュアルを仕上げていくのですが、エラーが発生したときの対処方法も理解していなければなりません。テクニカルライターを目指すのなら、得意なソフト分野をいくつか持つようにしましょう。

●テープ起(お)こし
 その名のとおり、インタビューや講演などが録音されたテープの内容を文字に換える業務です。
まず素起こしと呼ばれるのが、録音された内容をそのまま文字に置き換える仕事です。さらに、素起こしされた内容を読んで、話し言葉を書き言葉に修正したり、専門用語に変換したりすることをリライトと呼びます。
 素起こしで、60分テープで6,000~7,000円が目安となります。報酬アップのポイントは専門分野を持ち、素起こしからリライトまでの技術を身につけることでしょう。

●ホームページ制作
 自分のホームページを作成されたことがある人なら興味がある業務ではないでしょうか。HTML言語が使えることも大切ですが、タグについての知識も必要になってくるでしょう。
 報酬は、技術や担当するページ数によって数千~数万円と差が出てきます。例えばCGIやJAVA、ShockWaveなどのプログラミング技術を使うことができ、すべてのページをひとりで担当すれば、かなりの報酬が見込めるでしょう。
 技術は日々進歩していくので、常にスキルアップしていくことも必要です。

「在宅勤務」に必要な環境は

 あなたは今、何を持っていますか? もちろんパソコンは必要ですが、それだけでは「在宅勤務」はできません。「在宅勤務」を成り立たせるには、通信環境が整っていなければなりません。通信するのに最低限必要な環境は2つ、パソコンと高速な通信環境です。もちろん、、、自分がやろうとろする一定分野の技術的なスキルはいわずもがなです。
 ここでは、「在宅勤務」を始めるにあたり、よくある質問をまとめてみました。

●パソコンについて
Q ウィンドウズとマッキントッシュ、どっちにしたらいいですか?
A 基本的に制限はありません。通信に関しては、マッキントッシュ(Mac)機でもウィンドウズ機でも、また自作のマシンでも大丈夫です。コンピュータ同士が情報をやりとりする手順(プロトコル)にIP(Internet Protocol)と、そのIPの信頼性を高めるTCP(Transmission Control Protocol)がありますが、この2つのプロトコル(まとめて「TCP/IP」と表記し、ティーシーピーアイピーと読みます)が使われていれば、通信に問題ありません。
 ただし、仕事の内容によっては特定の機種を指定される場合があります。ハードウエアと結びついているソフトウエアからの制限です。例えば、マッキントッシュでなければ動作しないDTPアプリケーションもありますし、ウィンドウズでないと操作できない表計算アプリケーションもあります。そういうソフトで仕事をするためには、当然それが動作するハード(パソコン)がなければなりません。ただ最近はマイクロソフトのオフィスもMACでも使えるものもありますし、随分互換性は広がってきたので、自分の主に使うソフトに注意をすれば、どちらでも大丈夫です。

Q 最新のOSではないのですが……
A 大丈夫です。基本ソフト(OS)がそのときの最新のものでなくても、一般に広く使われているバージョンなら、まず問題はありません。もちろん、WIN95などですともう20年も前のものになるので、、そのOS上で動くアプリケーションにもいろいろと支障が出てきますから、バージョンアップすべきです。
OSとはオペレーティングシステムの略で、パソコンなどのハードウエアとワープロソフトなどのソフトウエアを仲介します。OSは建物でいえば土台にあたる重要なものなので基本ソフトとも呼ばれ、これがないとパソコンは動かないただの箱になってしまいます。ウィンドウズ98、ウィンドウズNT、MacOSなどの種類があり、「在宅勤務」で利用されることが多いのは、データ入力、ソフト開発など一般ビジネス系でウィンドウズ7.8.10、デザイン系ではMacです。

Q 購入時に見るべきパソコンのスペックは?
A パソコンを購入するときは次の項目を確認しましょう。
(1)CPU(シーピーユー)
 パソコンの頭脳にあたる部分で、一般的に高性能なものほど、パソコンの処理速度が高くなります。現在、最も多く使われているCPUはインテル社のものですがいわゆるライバル社で低価格のCPUを発売しているところもありますので、あとは予算や好みの問題になります。また、同じ種類のCPUならば、クロック周波数(144MHzなどと書かれているもの)の数字が大きいほど高価で速くなります。
(2)MB(メガバイト)・GB(ギガバイト)
 メモリやハードディスクなどの容量の単位を表わして、数字が大きいほど快適にパソコンを利用することが可能です。ウィンドウズをストレスなく使うためにはメモリは最低でも32MB、できれば64MBは欲しいところです。
(3)CD-ROMやDVDドライブ
 最近のパソコンでは付属していないものもありますが、一般的にいって、4倍速とは2倍速CD-ROMよりデータ転送速度が2倍速くなるという意味なので、数値が大きいほど読み出し速度は速くなります。

●通信について
Q どのくらいの通信環境があればいいですか?
A 一般的には早い環境の方がストレスなく仕事ができます。メールにテキストのファイルを添付しただけで送るのが1時間もかかったら仕事になりません。(例え話なので、現在の日本の環境ですとあまりないとは思いますが)
現在ですと自宅で無線wifi接続しているという環境の方も多いですし、外ですとスマートフォンでテザリングしたり、高速モデムを持ち歩く方も多いですね。多様な環境があるので、速度**以上がよいとか限定はしませんが、WBEサービスで自宅でのネットのスピードを計測したり、近くのエリアのネットの平均速度を公開しているサイトもあるので、調べてみるのも手ですね。
料金がどんどん下がり、速度はどんどん上がるというユーザーにとってはよい環境になりつつあります。変化が激しいので、こまめに新しいサービスなどチェックするのが、おすすめです。

●必要なもの
 在宅勤務するには通信環境が重要な要素の一つです。その通信環境は仕事に支障がないか、回線の速さはどうなのか、ここではそうした疑問に答え、ネットワークで使われる基本的な用語を簡単に解説します。

(1) プロバイダーとの契約
 通信ネットワークを利用するには、まず、パソコン通信会社やプロバイダーなどと契約します。・・・・という説明を10年前はしました。しかし今や無料メールでも十分いろいろできます。(無料メールというのはyahooやoutlookメール、gamilなど指します。)ちなみにアカウントとは電子メールのアドレスで「@」(アットマーク)の前に書いてある英数字がそれです。@の後ろにあるのは、プロバイダーのドメインネーム(所属しているプロバイダーの種類や地域区分などの情報を表わす)。つまり、「アカウント@ドメインネーム」であなたを特定しているのです。また回線の契約も必要になります。一般的なインターネット回線には、「電話回線」「ISDN回線」「ADSL回線」「ケーブルテレビ回線」「光ファイバー回線(FTTH)」があります。回線は三車線の高速道路のように広いほうが速度が速く、「ケーブルテレビ回線」「光ファイバー回線(FTTH)」はブロードバンドといいます。もちろん速度が速いほうが仕事には快適です。パソコンのスペック、通信環境、ソフトのバージョンなどすべてにバランスの取れたものがよい環境といえます。

【Column】
家族のアカウントを使ってもいいのですか?
「在宅ワーク」で使うアカウントは、本人のものを原則とします。夫のアカウントをそのまま妻が使う例も見かけますが、好ましいことではありません。夫婦共同で仕事をするにしても、外部とコンタクトをとるときは、主としてその仕事をする人が本人のアカウントで行い、責任を明確にしましょう。
 また、ほかの職業で得ている法人アカウント(会社からもらったメールアドレスなど)で「在宅ワーク」のコンタクトをとるのも、緊急の場合を除き、慎むべきです。また時々みかけるのですがyoshiko-taro@・・・・といったご夫婦連名のアカウントもあります。ちょっと恥ずかしいですよね。

(2) ブラウザー
 インターネット用語としては、wwwサーバーにある情報を手元のコンピュータ画面に表示するプログラムのこと。もっと手短にいえばインターネットのホームページを表示するソフトです。
 「ブラウズ(browse)」は、「拾い読みする、立ち読みする」が原義です。

【Column】
2015年におけるブラウザの世界シェアは
1位:Chrome 49.84%
2位:Internet Explorer 18.28%
3位:Firefox 16.77%
だそうです。Chromeが圧倒的に強いですね。WEB関連のお仕事をされるかたであれば、自分で作ったWEBページがどう表示されているか、シェアが多いブラウザで確認する必要もありますので、動向には注意してください。もちろん現在ではスマホ対応もファーストですのでスマホでも確認は大事です。

(3) 考えてみよう
 通信環境に必要なものはおわかりになったでしょうか? ではさっそく次の項目をもとに、あなたの環境を記入したファイルを作ってみましょう。このファイルは自分の仕事環境を尋ねられたときに提出できるように、保管しておきましょう。
 ・周辺機器……プリンタ/スキャナー/デジタルカメラ
 ・あなたのメールアカウント
 ・通信は一般電話回線かブローバンド回線か
 ・所有しているソフト
 ・使用しているブラウザー

●パソコン通信とインターネットの違い
 電話回線とパソコンを使って電子メールを送受信できる、という点ではパソコン通信もインターネットも同じです。しかし、この2つの仕組みは大きく異なっています。パソコン通信は会員を中心としたネットワークで、利用者は通信サービス会社の大型コンピュータ(ホストコンピュータ)に私書箱を置いているようなものです。一方、インターネットは、大規模ネットワークから個人レベルのサーバーまでを世界規模でつないだ“ネットワーク同士のネットワーク”で、ホストコンピュータに相当するものはありません。インターネットの電子メールは、不特定のネットワークを経由して目的のサーバーに到着します。  もちろん、パソコン通信とインターネットの間で電子メールは通じます。多くのパソコン通信ネットは、インターネットと情報交換できる通路(ゲートウエー)を持っています。通常のメールをやりとりするだけなら、加入しているネットの種類は、ほとんど意識しなくて大丈夫です。ただ、パソコン通信から、インターネットやほかのパソコン通信ネットなど、外部のネットへメールを送るときは、内部の会員に送るときとアドレスの書き方が異なることがあります。具体的にはそれぞれのネットワークの説明書などを参照してください。
 また、パソコン通信で、インターネットの電子メールに付属するすべての機能が自由に使えるか、となると、それは個々のサービス会社で異なっています。パソコン通信ネットを選ぶなら、少なくともインターネットの「添付ファイル」が利用できるところにしましょう。添付ファイルは、「在宅ワーク」のデータ授受で非常によく使われます。  では、インターネットのプロバイダー(接続サービス会社)のアカウントとパソコン通信会社のアカウント、どちらのアカウントがあればいいのでしょうか? 答えは「両方あると便利」です。どちらもそれぞれ独自の機能があり、また、どちらかのシステムがダウンしても、他方で通信できるのは仕事環境として大きなメリットです。どうしても、どちらか片方というなら、インターネットのプロバイダーのアカウント取得を勧めます。
 あなたが、もし、これから契約するなら、いずれにしてもシステムの保守がしっかりしたサービス会社のアカウントを持つべきです。複数のアカウントを使い分けるにしても、メインのアカウントは、パソコン通信ならローカルのネットより大手のネットを、プロバイダーなら回線容量の大きい経営の安定した会社を選びましょう。
 なぜ、大手のネットを勧めるのか。理由は明白です。あなたがそれを仕事に使うからです。電子メールのアドレスは、単なる連絡先というより大切な仕事の通路です。ときどきシステムがダウンしたり、いつも混み合っていてアクセスしにくかったりするようでは、取れるべき仕事も取れなくなってしまいます。また大手のパソコン通信の場合は、「フォーラム」とか「シグ」と呼ばれるサークルが充実していて、さまざまな情報が入手できることもメリットです。

自宅で仕事をする5つのポイント(環境編)
 「在宅ワーク」を始めようとするときに、必需品として思い浮かぶのは「パソコン」「プリンタ」「アプリケーションソフト」といったハード面ではないでしょうか。しかし、実際に仕事を始めてみると「仕事をする環境」も重要な点であることがわかります。ここでは「在宅ワーク」を成功させるための「環境作り」にポイントをおいてお話しします。

●ポイント1 まずは公私の区別をつけることから
 自宅で仕事をする場合は、家庭の部分と仕事場を分けることが望ましいでしょう。ひとつの部屋を仕事場として使えるなら、それに越したことはありません。家庭の一部を仕事場として活用する場合も、「ここは仕事場である」ときちんと区切ることが必要です。外出することがなくても、仕事用の服に着替えてから取り組むようにするなど、家庭と仕事をしっかり区別する努力も必要です。

●ポイント2 一日のスケジュールをたてよう
 一日の定期的なスケジュールをたて、毎日それに合わせて生活するようにしていきましょう。まずは、一日のうち何時から何時までの何時間を仕事にあてることができるのか考えてみましょう。スケジュールが決まれば、仕事を受注するときも目安になるはずです。「在宅ワーク」だからといって、いい加減なスケジュールで仕事に取り組むと非効率です。また、家庭の中で起こることに煩わされない時間帯を、仕事時間に割り当てることも必要ですね。

●ポイント3 長期的なスケジュールをたててみよう
 一日のスケジュールが決まれば、次に1カ月、3カ月といった長期計画をたてることも大切です。「在宅ワーク」は自己管理力が試される仕事です。自分の目標に合わせて、きちんと計画をたて、取り組むようにしましょう。計画をたてるほど仕事がないというときには、スキルアップに時間を割り当ててもよいですね。○月に実施される検定に向けて準備する、○月までに○○をマスターする、これも立派な目標です。目標を持てば自然と計画がたてられるはずです。

●ポイント4 電話・ファクスも活用しよう
 外出する機会が多くなることも考えて、留守番電話も活用しましょう。大切な仕事の電話を逃さないためでもありますが、逆に電話で仕事を中断されたくないときにも活用できますね。もちろん、こまめにメッセージを確認することを忘れずに! また、ファクスも有効な手段です。あなたが外出しているときでも詳細な情報を得ることができます。家庭用と仕事用に電話が分かれていれば問題はありませんが、共用の場合は、電話への対応にも充分注意が必要ですね。

●ポイント5 家族の理解と協力が大切
 自宅で仕事をする場合、家族の理解がなければうまくはいきません。なぜ自宅で仕事をするのか、どの時間を仕事に割り当てるのか、よく話し合い、家族の協力を得ることが大切です。「在宅ワーク」は家庭の延長ではなく、あくまでもビジネスであることを、家族にも充分理解してもらうことです。

自宅で仕事をする5つのポイント(準備編)
 「在宅ワーク」をスムーズに進めるためには、事前に準備をすることも必要です。始めてみたけど蓋を開けてみたらまったく仕事がなかった、最初の仕事にてこずってしまって、「もう、イヤ!」なんていうのはよくあることです。こうならないためにも、しっかり準備を整えて仕事に挑みましょう。ここでは「在宅ワーク」を成功させるための「準備」にポイントをおいてお話しします。

●ポイント1 情報収集と人脈作り
 「在宅ワーク」を始めよう! と思っても、仕事をゲットする手段や仕事の進め方、単価や報酬がまったくわからないのでは、不安ですね。ニフティなどのパソコン通信ネットやインターネットには多数のフォーラムやメーリングリスト、掲示板といったものがあります。これらはあなたの強力な情報源になるはずです。あなたがやりたいと思っている仕事には、
  ・どんなソフトが必要なのか
  ・仕事を得るためにどんな方法があるのか
  ・単価や報酬の平均はどれくらいなのか
  ・仕事に割り当てている時間はどれくらいなのか
など、基本的な情報を収集することが重要です。あなたの身近に在宅ワーカーの先輩がいれば、詳しく話を聞かせてもらうこともできますね。また、パソコンやソフトに詳しい人から操作方法やパソコンのトラブル解消法を教えてもらえば何かのときに役立つはずです。情報を収集することで、自然といろいろな人とのつながりができてきますね。これは今後の「在宅ワーク」で必ず活きる有効な人脈・ネットワークです。困ったときに助け合える仲間をどんどん増やすことも大切です。

●ポイント2 自分には何ができるか
 漠然とこんなことがしたい、と思っているだけではなかなか仕事を得ることはできません。「どんなことがしたいのか」はもちろんのこと、「どんなことができるのか」を再確認することも必要です。そのためには、学校で学んだことや職場で身につけたスキル・取得資格・得意な分野・趣味などを一度書き出してみましょう。例えば趣味でイラストを描いているなら、会社ロゴやデザインなどの分野の仕事に挑戦できるかもしれませんね。職場で研修を担当していたなら、研修マニュアルの作成などにも挑戦できそうですね。本書の付録CDーROMに収録されている適職診断テストは、あなたの趣味や得意分野を答えていくと、あなたに合った職種がわかるテストです。再確認の意味でも、ぜひ、利用してみてください。
 こうしてスキルなどを書き出したものを、履歴書としてまとめてみましょう。どの企業もはじめての人に仕事を発注するのには戸惑うはずです。なぜなら、どこまでできるのか判断がつきにくいからです。履歴書を提示することは、自分のスキルや経験をアピールできる効果的な方法です(履歴書の作成→46ページ参照)。

●ポイント3 スキルアップを怠らない
 パソコンの世界は日進月歩。買ったばかりのソフトなのに、もう新しいバージョンが発売されていた、ということもよくあることです。ネットワークを利用して情報を得ることももちろんですが、雑誌や書籍を定期的に購入したり、メールマガジンを活用するなどして、常に新しい知識を得るように努力しなければなりません。ソフトについては、基本的な操作だけでなく、中級者・上級者の操作を徐々に覚え、スキルアップしていきましょう。

●ポイント4 仕事内容は徐々にレベルアップしよう
 「在宅ワーク」にはいろいろな分野がありますが、どれも初級者向きのものから上級者向きのものまでレベルがあります。まずは初級者向きの仕事を選び、仕事の進め方やウイークポイントを確認していくのがよいでしょう。仕事に必要な備品などに不足があれば、次からは事前に準備するようにします。そして自分の作業ペースを確認し、次回からの受注の参考にしましょう。まだまだ知識が浅いな、と思う部分があればその部分の知識を深めて次の仕事に進めばよいのです。

●ポイント5 信頼関係を築く
 「在宅ワーク」を始めたからといって、すぐに次々と仕事が受注できるわけではありません。この人なら任せて大丈夫、と信頼してもらえるように、小さな仕事からコツコツと実績を積み上げることが大切です。信頼関係を築くには、まずはビジネスとして誠実に仕事を遂行できることを認めてもらうことです。アルバイト感覚や甘い気持ちで取り組んでいれば、すぐに相手に伝わってしまいます。仕事意識を持って取り組む姿勢を見せることが大切です。

【Column】
大都市を離れた「在宅ワーク」は成り立つ?

  「在宅ワーク」は、インターネットにより成り立っています。インターネットでは、相手がどんなに離れたところに住んでいようと関係ありませんし、一瞬にして必要なデータなどを送受信することができます。地方でも外国でも、大都市にいるかのように働くことはできるはずなのです。ところが、実際にはなかなかうまくいかないことも……。
 企業としては、遠く離れた人材に、なかなか仕事を回す気になれないことも多いようです。とはいっても、これはすぐには解決されないでしょうから、実際に地方で「在宅ワーク」をやりたい人は、まず大都市で信頼を得て人脈を作ってから、地方に帰るのが現実的かもしれません。あるいは隣の家まで数キロという環境は別として、地方の商圏に目をすえて、きめ細かい対応をはかるのもいいかもしれませんね。
 設備の面でいえば、出力センターが近くにない……と悩む人がいるかもしれませんが、それこそ「在宅ワーク」のネットワークを生かして、都会にいる人に出力を依頼するのもいいでしょう。ただ、お願いをするのだから、それに対する費用は払わなければいけません。費用の額にもよりますが、それで立派な仕事ができると思えば当然の出費と考えましょう。
 下の図は、在宅ワーカー登録会社「オフィスM」の登録者の居住地を表わしています。この地方登録者の数を見て、少ないととるか多いととるか、またはやる気が出るか出ないかは、あなたの性格と本気度で違ってくるでしょう。図で示したように、地方で在宅ワーカーとして働いている人は、実際に大勢いるのですから。
図 「オフィスMの登録者構成」
北海道2.5%(40人) 東北3.4%(54人) 関東57.7%(915人)
北陸&信越2.6%(41人) 東海7.8%(123人) 近畿15.5%(246人)
中国2.6%(41人) 四国1.4%(22人) 九州・沖縄5.5%(87人)
海外0.94%(15人)                  【41ページ】
体験談
香川で「在宅ワーク」開始! 今とても幸せです

佐々木由美さん(31歳・女性)/「在宅ワーク」歴…約2年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…ご主人の仕事の手伝い/現在の職種…データエントリー、DTP、データサーチ、ホームページ制作、パソコンのインストラクターなど

佐々木さんは、香川県在住の在宅ワーカーです。「在宅ワーク」を始める前は、ご主人の経営するコンビニエンスストアを手伝っていました。

●「在宅ワーク」を始めたきっかけは?
「たまたま手伝っていた小説の入力を通して、興味を持ったのがきっかけです。入力データをパソコン通信で送ったりしているうちに、こういう方法なら地方に住んでいても仕事ができるかもしれないと思いました。それで、『在宅ワーク』で仕事をしている方に出会い、いろいろな話を聞かせてもらいました。どんな仕事があるのか、ソフトはなにを使っているのか、なにを勉強すればいいのか、なにができなくてはいけないか、仕事探しはどうやったか、料金設定はどうするかなど、メールで教えていただきました。
 そのうちに、人づてで仕事がくるようになりました。ひとつ仕事が仕上がるとそれが好評で、また仕事をいただいたりしています」

●「在宅ワーク」を始めるにあたって、不安はありましたか? ご家族のご理解は?
「最初は、不安でした。でも現在は、開業届も出し青色申告の登録などもすませています。仕事実績があるので、家族はとても協力的で理解もあります。仕事が忙しいときなどは、食事の支度から、掃除、洗濯にいたるまで、主人や子供たちが協力してくれています。
 家族の理解がないと、『在宅ワーク』はつらいと思います。例えば、インターネット上での仕事を本格的に始める際には、もちろんISDN回線に変更したり、ファクスも別回線で番号をひとつ追加したり、かなりの投資が必要になりますからね」

●前職はコンビニエンスストアの手伝いということですが、パソコン操作はどこで学んだのですか?
「もともとパソコンがほしくてたまらなかったのですが、当時はまだ普及していなくて高嶺の花でした。主人が独立してコンビニエンスストアを始める際に、“私が、パソコンで経理をしてあげるから”とむりやり買ってもらいました。周りにはまだ、パソコンを使っているような知人がいなかったので、まずパソコン通信を始めて、そこでいろいろと覚えました。
 最初はかな入力でやっていました。パソコン通信をしているうちに、“入力はローマ字入力がいい”と聞き、手伝っていた小説の仕事で、ローマ字入力を始めるようになりました。その後、ブラインドタッチをゲームソフトで習得しました。“クムドールの剣”というソフトです。
 ベタ入力のことや、データを渡す際はバイナリメールにするとか、圧縮をかける、などということは、パソコン通信で得た知識です。特にスクールに通ったとか、パソコンや情報処理関係の専門学校に通ったということはありません」

●仕事の依頼は地元企業からのものが多いのでしょうか?
「地元企業からの仕事もありますし、首都圏からの依頼もあります。ただ、首都圏からの依頼は、私の場合、孫請けの仕事が多いですね」

●「在宅ワーク」を始めてみて、困ったことは?
「仕事に応じて、周辺機器や高額なソフトが必要になることです。それから、地方なので、納品に宅配便を使うことが多いのですが、事故で宅配が遅れた場合など困ります。今のところ、余裕をもって納品しているので実際に困ったことはありませんが」

●「在宅ワーク」を始めてみて、よかったことは?
「可能性が無限で、いろいろなことに取り組めて楽しいです。自分の世界が広がりますね。もともとパソコンが好きで趣味が高じて仕事に結びついているので、今、とても幸せです」

体験談
やっててよかった「在宅ワーク」! 成功体験談集

山口理恵子さん(35歳・女性)/「在宅ワーク」歴…2年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

子供が小さいうちは、外で働くのはよそうと思っていました。しかし、専業主婦歴10年の後、外で働こうとしても年齢制限を過ぎていることが多くて…。不況も重なって就職口はほとんどない状態のなかで、私でもできる仕事形態が「在宅ワーク」でした。  暇な時間だけ仕事をするというわけにはいきませんが、日本語を扱う仕事が好きでテキストやデータの入力業務をしています。晴れた日には布団も干せるので、家事をする私にぴったりの就業形態です。

野口恵美さん(24歳・女性)/「在宅ワーク」歴…6カ月/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦

 妊娠を機に勤めを辞め、育児に専念していました。ところが、「子育てで外出できない主婦こそやるべき」との主人の勧めで始めたインターネットで「在宅ワーク」の存在を知りました。最初の設備投資にはお金がかかりましたが、初仕事の担当者が親切な人で、いろいろ教わりながら仕事を進めるというラッキーなスタートでした。将来を考え、これからはCAD(キャド コンピュタを使った設計システム)の勉強もしたいですね。

田所和美さん(34歳・女性)/「在宅ワーク」歴…5年/在宅ワーカーになるすぐ前の職業…主婦
 子育てが一段落し、以前からやってみたかったCGイラストレーターの仕事で、5年前に仕事復帰しました。
 最初は、「いつでもできる、なんでもできる、安い」をキャッチフレーズにやっていました。でも、もっと大きな仕事に取り組みたくて、社会的信用を得るために、有限会社を設立しました。
 会社発起パーティーには、パソコン通信やインターネットで知り合ったネットワーク友達が50人以上も集まって、お祝いをしてくれました。うれしかったな。

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